小倉競輪の「スポーツニッポン杯×CTC杯」は決勝が行われ、東矢圭吾に乗った地元・福岡の園田匠(44)が差し切り今期2V。小倉で約2年半ぶりの優勝を飾った。ガールズは吉川美穂が3場所連続完全V。A級は尾野翔一が特別昇班初場所で完全Vを達成。

この強さは本物だ――。GⅢで2場所連続決勝進出と好調を維持していた園田がゴール前で目標の東矢を差し切って今期2V。地元で華麗に舞った。
「準決勝では情けないレースを見せてしまったけど、昨日があっての今日。落ち着いて駆けてくれた東矢君のおかげ。うれしい」
赤板で取鳥を叩いて前に出た東矢をピタリ追走。最終バックでは車間を切って浅井の捲りを警戒しつつ脚をためて、ラストの直線で解き放った。
22日に44歳の誕生日を迎えてからの初場所。師匠の吉岡稔真氏に贈られた服を着て小倉に入り、力をもらった。直前のA級決勝では同県の後輩・尾野が圧勝。「あれを見せられたら、負けられないですよ」と刺激も入っていた。
今後は15年に制覇した寛仁親王牌、ホームでの競輪祭とビッグレースが続く。「9車の方が持ち味は生きるし、この流れを大事にしたい。まだまだ上積みはあると思う」と2度目、3度目のGⅠタイトル獲得を見据えた。(北野 将市)
◇園田 匠(そのだ・たくみ)1981年(昭56)9月22日生まれ、福岡県築上町出身の44歳。2002年8月14日に小倉でデビューし、1走目で初勝利。通算成績は2023戦374勝。主な優勝はGⅠ寛仁親王牌(15年・弥彦)。師匠は吉岡稔真(65期、引退)。1㍍68、73㌔。血液型B。